- 岩国が誇る歴史や文化を後世に継承するために。
一旦は途絶えてしまった、岩国藩に伝えられた石田流砲術と岩国藩鉄砲組を復興し、これを後世に継承したいとの機運が高まり、昭和61年 (1986年) 8月6日に東京在住の砲術指導家名和弓雄氏、岩国市、岩国商工会議所、岩国市観光協会、岩国警察署、日本甲冑武具研究保存会会員などの出席のもと、「岩国藩鉄砲隊設立準備委員会」が発足され、翌年、「岩国藩鉄砲隊保存会」が設立されました。
以来、40年弱、定期的に隊列や構え、射ち方の訓練に加え、火縄銃・装具品のメンテナンスやその技術など、石田流砲術と岩国が誇る歴史や文化を後世に継承する活動をしています。
「岩国藩鉄砲隊保存会」では、意欲ある新人の入会を常に歓迎しています。
全国的にも珍しい、岩国藩鉄砲隊に入会し岩国の歴史や文化を後世に繋ぎませんか?
入会方法等、詳しくはこちら>>
\ 現役会員さんに聞いてみました! /
-あなたはなぜ岩国藩鉄砲隊保存会の会員に?
Q なぜ岩国藩鉄砲隊保存会のメンバーになったか
「生まれ育った岩国の歴史や伝統を感じることができ、また演武を通してその魅力を各地に伝えると共に交流も図れるとのことで、強く興味をもった。」という岩国市内の会員や、「ニュースでの映像で20数名の射手が一列に並び、一斉射撃の様子に驚嘆し、自分も参加したい。」と決意した広島県在住の会員もいます。
入会を決めた動機は人それぞれですが、時間的な余裕が限られる生活環境で、保存会の活動を通じ自己成長や自身への挑戦、また郷土への寄与など、自己研鑽と地域貢献を目的に入会する方が多いようです。
Q 岩国藩鉄砲隊保存会の活動内容やそのやりがいについて
石田流砲術の研究・保存・伝承が主な活動となります。そのための定期訓練や演武は欠かせません。また、日々の鍛錬も大事です。
岩国市や岩国市観光協会の主催する行事や小学校の歴史授業へのお手伝いとして甲冑の体験着用などの協力も行っております。ありがたいことに日本各地より招聘があり、広く演武をご覧いただいております。その様な時の、見学者の皆さまよりの拍手が、なによりもの励みです。
Q 岩国鉄砲隊保存会の雰囲気
「新米会員でも温かく迎えていただけ感謝している。初心者にも丁寧な講習で安心できた。また皆さん気さくで親切。性別や年齢さまざまではあるが、とてもアットホームな環境です。もちろん火薬を取扱うので厳しい面もあります。」と楽しそうに話す会員。
また、「訓練やイベントに参加した時に、メンバー全員が岩国藩鉄砲隊保存会を誇りに思う気持ちが伝わってくる。演武も重要ですが挨拶、礼儀を大切にし、サムライスピリットにあふれています。」と、別のある会員は目を輝かしながら話してくれました。
Q 「岩国鉄砲隊保存会」とある定期訓練(約半日)の日のスケジュール
9:00~ 岩国市内に集合、会場の設営の後、
9:30~ 着装(具足を着用し火縄銃等の準備)
10:15~ 全員集合し装備の最終点検、会長と隊長よりの訓示
10:20~ 演武場に移動
10:30~ 演武開始
会長の礼射と解説
隊長の号令 これより通常全8発の訓練開始
1.立ち放し
2.立ち放し連れ早や
3.膝台放し
4.つるべ放し①
5.つるべ放し②
6.組別放し
7.千鳥放し
8.立ち放し
11:00~ 演武終了後、会場の後片付け、撤収
11:30~ 解散
13:00~14:00 帰宅後、銃の掃除・点検に約1時間程度
※定期訓練は20分程度ですが、その準備や演武後の銃の手入に相応の時間がかかります。
Q 入会を検討している方や興味がある方へのメッセージ
保存会では常時会員を募集しています。まずは、実際の訓練の様子をご覧ください。
石田流砲術は古武道です。習得には武道の心構えが肝要です。また火薬を使用しますので、十分な習熟が必要ですが、熱意さえあれば、入会後に基本から指導しますので大丈夫ですよ。
あなたも、我々と共に砲術稽古に励みませんか?また、射手以外にもほら貝やカメラ撮影のスタッフも大歓迎です。